勝毎ビジネス -KACHIMAI BUSINESS-

北海道十勝の企業情報サイト「勝毎ビジネス」

勝毎ビジネスは地元経済の専門サイトとして、ローカルな企業情報を提供します。十勝には、商工業にかかわる1万6000余の事業所があります。その中には全国、世界へ飛躍する企業も存在し、基幹産業である農業の発展とともに注目されています。人口減少という地域課題を抱えているものの、豊かな自然に恵まれた大地を背景に、さらなる発展の可能性を秘めた十勝。U・I・Jターンを誘発し、地域がより豊かになることを目指し、積極的に情報を発信します。

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十勝バス株式会社

『生活の安心を届ける』理念にバス運行

1926年に創業、55年に社名を『十勝バス』に改称した。『生活の安心を届ける』を企業理念に据え、十勝管内の市民の足として黄色のボディーカラーがトレードマークの路線バスを中心に、都市間バス、定期観光バスなどのバス運行事業を展開。近年は少子高齢化を見据えた訪問介護などの各種福祉サービス事業も手掛ける。70年代以降、バス利用者は減少の一途をたどり、厳しい経営環境に陥った時期もあったが、顧客との結びつきを強化する積極的な営業活動を展開し、2000年代に業績をV字回させることに成功した。近年、地方バス会社の増収というニュースは全国初の快挙であり、『黄色いバスの奇跡~十勝バスの再生物語』(著・吉田理宏、総合法令出版)と題した書籍になったほか、ミュージカル『KACHI BUS』、各種テレビ番組に取り上げられるなど全国的な話題となった。

十勝の社長に聞くTop Interview
十勝の社長に聞く

Vol.1 イノベーションを起こして顧客創造

Vol.1 イノベーションを起…


十勝バスの業況
地方バス、バス業界で初めて営業を強化し、顧客と接点を持つことで、顧客が求めていることを聞き取り、それを実践してきた。これが当社の『一丁目一番地』の原理原則になっている。イノベーションを起こして顧客を創造するということだが、(バスに乗ることは手段であって目的ではないので、顧客に対し)目的提案型の取り組みを進め、今はライフスタイルの提案まで踏み込み始めている。当社の運転手の大半が、顧客の利用が増えたことを受け、自らを省みて積極的にサービスを向上に努めることで、優れた『おもてなしの気持ち』を持った運転手となっていった。実際に顧客からの(サービスに対する)好評価の手紙や電話が以前の何倍にも増えた。そのことは、経済産業省の『おもてなし経営企業選』や一般財団法人日本ファッション協会の『日本クリエイション賞』の受賞にもつながっている。それと相まって(顧客の)不安解消、(顧客への)目的提案やライフスタイルの提案など、営業活動も評価を受けている。社員らの仕事に対する機運は高まっており、さらなる取り組みを進めている。

Vol.2 旅行はフレキシブルな公共交通で

Vol.2 旅行はフレキシブル…


観光振興とバス事業
これからの時代は、個人旅行にシフトしていく。あるいは海外の顧客にシフトしていく傾向にある。さらに海外の顧客までもが個人旅行にシフトしていく中で、貸切バスだけでカバーすることは不可能だと考えている。要するに多様性が広がっていく中で、路線バス、タクシーという個人が利用するフレキシブル(柔軟性のある)な公共交通を活用して個人旅行を受けていかなければならない。当社の取り組み事例になるが、『日帰り路線バスパック』という路線バスを使った商品であれば、地域外の顧客でもストレスや不安なく、大勢の顧客に利用してもらえることが立証されている。個人旅行の顧客を路線バスやタクシーで引き受け、自由に安心していつでも、行きたいところに行ける地域を創造すべきだと考えている。

地域の足を守る使命と責任
都市間バスと路線バス

十勝バスとしては地域の足を守る使命と責任があり、都市間バスも力を入れるが、路線バスの方にウエートを置いている。都市間バスは複数の事業者で共同運行しているほか、競合する会社の参入もある。顧客は、バスの便数や本数が増えることには賛成するが、一方、われわれ事業者としては、既存の事業者だけでの取り組みになるか非常に不安な部分がある。軸足は地域の路線バスに置き、その上で高速都市間バスにも力を入れていく考えだ。

Vol.3 北海道ナンバーワン品質へ

Vol.3 北海道ナンバーワン…


社員の意識改革
こんな意識をもった管理部門になってほしい、こんな意識を持った現場になってほしいと思っていたが、管理部門はイメージの7割ぐらいまで理想に近付いた。現場部門については、管理部門より遅れていますが、それでも5割ぐらいまではきている。現状の倍にまでなれば、北海道ナンバーワン品質に向かっていける。実は、貸切バス部門では以前に『JTB北海道のお客さま評価ランキング』で北海道ナンバーワンになったことがある。また、『近畿日本ツーリストのお客さま評価ランキング』で日本一に輝いた実績もある。間違いなく、運転手のクオリティーは上がっている。当社は貸切バスの運転手として教育し、スキルを上げて、その後、路線バスの方に入っていく形をとっている。貸切バスで評価を受けた運転手が次々と路線バスの運転手になっていい仕事をしているので、路線バスの評価が上がってきた裏づけにもなっている。

ドライバーに光あてる取り組み徹底
バス運転手の確保

昨年度、太田昭宏前国交相の直命で「バスの運転者の確保及び育成に向けた検討会」が設置された。太田前大臣の指名で私も検討会のメンバーになった。バスの運転手の不足が深刻化していることを受け、現在の課題を横断的にみる機会を得た。課題の一つは、バスの運転手に光が当たらないため、職種として広く知られていないことがある。昔は誰もがバスに乗って通学していたが、今はマイカーで送迎する家庭が増え、バスの運転手の仕事ぶりを直接目にする人が減った。もう一つの課題は、車や運転に興味を持たない世代が増えており、それが高じて運転免許を持たない人も出てきている。大きく分けるとこの2つの課題を解決するため、十勝バスや十勝地区バス協会、北海道バス協会という組織規模で、バスドライバーに光をあてる取り組み、バス運転手の免許を取得させる取り組みを徹底的に進めている。

野村 文吾(のむら・ぶんご)

野村 文吾(のむら・ぶんご)1963年7月4日、帯広市生まれ。十勝バス株式会社代表取締役社長。小樽商科大学商学部卒。88年4月、国土計画株式会社(現・西武ホールディングス)入社。98年4月、十勝バス株式会社入社。2003年5月、現職に至る。04年4月、十勝地区バス協会会長。同年6月、一般社団法人北海道バス協会理事。07年11月、帯広商工会議所副会頭。09年6月、道東道とかち連携協議会会長。

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企業情報Information
企業情報

法人名 十勝バス株式会社
トカチバス
創業 1926年(大正15年)3月
代表者 代表取締役社長 野村文吾
業種 一般乗合旅客自動車運送業、一般貸切旅客自動車運送業、一般乗用旅客自動車運送業、介護事業
資本金 5000万円
従業員数 255人
所在地 〒080-2463
帯広市西23条北1丁目1番地1
TEL 0155-37-6500
FAX 0155-37-6585
WEB
代表取締役社長 野村 文吾
取締役 高橋 勝坦
取締役 樋口 博文
取締役 今川 俊彦
取締役 西本 征二
監査役 榎波 幹雄
監査役 鈴木 昇
統括本部長 米田 孝
旅客事業本部長 長沢 敏彦

主な役職者名

帯広営業所
帯広市西23条北1丁目1番1号
広尾営業所
広尾町丸山通北1丁目18番地
千歳営業所
千歳市豊里2丁目9番地
デイサービス かちばす
帯広市南町東3条6丁目1-1

支社・支店関連会社等

沿 革
1926年 十勝自動車合資会社設立
1933年 帯広市西2南11に本社事務所落成
1944年 帯広乗合自動車株式会社設立
1955年 十勝バス株式会社に社名変更
1964年 十勝バス最初のワンマン運行
1981年 帯広市西23北1に新社屋竣工
2002年 新設帯広駅バスターミナル完成

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