勝毎ビジネス -KACHIMAI BUSINESS-

北海道十勝の企業情報サイト「勝毎ビジネス」

勝毎ビジネスは地元経済の専門サイトとして、ローカルな企業情報を提供します。十勝には、商工業にかかわる1万6000余の事業所があります。その中には全国、世界へ飛躍する企業も存在し、基幹産業である農業の発展とともに注目されています。人口減少という地域課題を抱えているものの、豊かな自然に恵まれた大地を背景に、さらなる発展の可能性を秘めた十勝。U・I・Jターンを誘発し、地域がより豊かになることを目指し、積極的に情報を発信します。

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西江建設株式会社

 1953年、帯広市内で故・作之助が創業した。道庁帯広土木現業所や北海道開発局帯広開発建設部に勤務歴があった2代目故・澄夫氏は、他社に先駆けて機械化を成し遂げ、技術力の礎を築いた。
 現在は、十勝を中心に道路ではトンネルや橋、河川工事の他、高速道路や北海道新新幹線延伸に絡む工事も受注。十勝沖地震(2003年)などの災害対応や、自然環境の保全にも取り組む。「豊かな十勝の発展のために―」。地域の安全と安心を守る建設業の使命を果たしながら、発展し続ける。

十勝の社長に聞くTop Interview
十勝の社長に聞く

Vol.1 公共工事の減少と高速道路の必要性

Vol.1 公共工事の減少と高…



 公共事業と土木工事を中心にやってきた。ここ数年の公共事業の減り方は大きく、道内でも十勝地区が下がっている。合わせて大型プロジェクトも一段落し、大変な状況。
 その中で、地域活性化のため必要な資本整備は多い。特に基本は高速道路。道東自動車道が札幌とつながり交通量が非常に増えている。帯広広尾自動車道は順次南に延びているが、沿線に工場などができ始めている。物流の流れも、高速道路の延伸でネットワーク化される。ストック効果が現れている。

売り上げを維持するには
 アベノミクスの財政出動のおかげで、この数年良いときもあったが、昨年は厳しい結果だった。頑張りたくても全体の事業量があまりにも少なく大変厳しい。札幌周辺を中心に、道内の他地区に進出しないとなかなか売り上げを確保できない。
 その中で勝ち抜くための方法は、工事成績が重要。発注者が検定して工事成績をつけてもらう。この点数がその後の入札に大きく影響するので、よいものを作ることに執念を燃やしている。

北海道新幹線関連の受注も
 大手が中心で、地方の企業は簡単には出入りできない。しかしトンネルの実績を持っていたので、共同企業体での厳しい入札になるが、誘いを受けた。ありがたいことに、札幌―函館間でトンネル2本を受注することができた。

Vol2. 「技術力」の強み

Vol2. 「技術力」の強み



 いわゆる土木工事なら何でもやる。道路部門なら橋、トンネル。RCの構造物を得意としている。基礎を築いたのは川の工事。河川改修工事は、売上高の中でウエイトが高い。また当社の歴史で重要な位置を占めているのは、(落石や土砂崩れ、雪崩から道路などを守る)覆道工事だ。黄金道路や日勝峠、狩勝峠、山の頂上に近づくと、トンネル以外にコンクリートで屋根や柱が建っている。昭和40年代に、全道でいち早く当社が手がけた。これがコンクリート工事の技術進歩の最初だった。
 また、公共事業は国民の税金で賄っていて、地域の人の生命と財産を守る大変重要な構造物を造っている。とにかく品質、安全第一。よいものを地域に提供することが身に染み付いている。

人材確保の考え
 人数は少ないが、新卒者は連続して採用を続けている。だから(学校側も)毎年安心して人材を送り込んでくれる。目先の景気の良し悪しで、採用するしないを判断すると続かない。だから40年、50年先を見据え、必要人員を割り出す。技術者を毎年2人ずつ採用すると将来につながる計算だ。

社員へ利益還元
 夏冬のボーナスに加え、他社と違うのは決算賞与がある。決算の見込み額を出したとき、利益の10パーセントを職員に還元している。職員には励みとなり、頑張ってくれる。利益は経営一族が独り占めするのではなく、社員みんなに還元しようというのが先代からの教えだ。

Vol3. 環境活動や地域貢献の取り組み

Vol3. 環境活動や地域貢献…



 16~17年前、得意分野の川の仕事で、自然環境破壊が問題になり始めた。川の護岸工事が自然を破壊しているのではと、自然保護団体から批判を受け出した時代だった。
 だから工事のノウハウを生かし、貢献活動をしようと考えた。会を立ち上げるため声をかけたところ、建設会社6社が集まった。
 最初に、帯広市内の売買川サケのふるさと公園に、「落差工」を造った。川の土砂が流れるのを防ぐ、小さなコンクリートのダムのようなもの。川の生態系が分断されて魚が上れない所があったので、魚道を設置しようと考えた。河川管理者の帯広土木現業所に何度も通って説得し、道と我々の会との共同研究として許可をもらった。設置後の調査では、上下流の魚が上り下りし、成果が出た。

帯広建設業協会100年と今後の展望
 100年の重みはすごい。記念事業実行委員長となり、記念誌を作った。過去の歴史を振り返るといろいろなことがあり、重みや先人の苦労をしみじみと感じた。建設業は今、厳しい状況にある。今生きている我々が知恵を出し合って、これからの100年を守っていかなくてはと思っている。

西江靖幸(にしえ・やすゆき)

西江靖幸(にしえ・やすゆき)1945年9月13日、帯広市生まれ。西江建設株式会社取締役社長。帯広北栄小、帯広第一中、帯広柏葉高校、神奈川大学工学部卒。伊藤組土建(札幌)を経て、コロンビア大学に入学。西江建設には82年に入社し、95年7月から現職。帯広建設業協会副会長、帯広商工会議所常議員、地域開発委員会委員長などを務める。NPO法人十勝多自然ネット理事長。2010年に北海道建設業協会長表彰、16年に全国建設業協会長表彰を受賞。

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企業情報Information
企業情報

法人名 西江建設株式会社
ニシエケンセツ
創業 1953年(昭和28年)
代表者 取締役社長 西江 靖幸
業種 総合建設業
資本金 1億0000万円
従業員数 64人
所在地 〒080-0034
帯広市西4条北2丁目20番地
TEL 0155-25-9105
FAX 0155-23-9176
WEB
MAIL info@nishie-co.jp
年商 2015年4月期 25億0000万円
2014年4月期 41億8000万円
2013年4月期 39億8000万円
2012年4月期 35億0000万円
2011年4月期 33億7000万円
取締役社長 西江 靖幸
常務取締役 宇野澤 正美
常務取締役 営業本部担当 昏本 博則
取締役技術担当部長 竹市 充孝
取締役札幌支店長 只野 数明
取締役事務本部長 竹下 達也
取締役 西江 晴彦
会計参与 林田 敬二
監査役 西江 由佳里

主な役職者名

札幌支店
〒003-0831 札幌市白石区北郷1条2丁目2番1号 TEL / 011-871-2100

支社・支店関連会社等

沿 革
1953年 西江建設工業所創業
1960年 株式会社に組織変更
1963年 帯広市西4南5に本社新社屋を建設
1973年 帯広市東5南15に本社新社屋を移転建築
1985年 帯広市西4条北2に本社新社屋を建設移転
1988年 札幌営業所を札幌支店に組織変更。支店新社屋を建設移転
2003年 創業50年
2013年 創業60年
2015年 北海道開発局局長表彰(優良工事施工業者表彰)
2015年 北海道知事表彰(建設部優秀業者表彰)
2015年 林野庁局長表彰(治山・林道工事コンクール)

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