勝毎ビジネス -KACHIMAI BUSINESS-

北海道十勝の企業情報サイト「勝毎ビジネス」

勝毎ビジネスは地元経済の専門サイトとして、ローカルな企業情報を提供します。十勝には、商工業にかかわる1万6000余の事業所があります。その中には全国、世界へ飛躍する企業も存在し、基幹産業である農業の発展とともに注目されています。人口減少という地域課題を抱えているものの、豊かな自然に恵まれた大地を背景に、さらなる発展の可能性を秘めた十勝。U・I・Jターンを誘発し、地域がより豊かになることを目指し、積極的に情報を発信します。

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株式会社柳月

年間300種超のお菓子作る専門店

 1947年に帯広に誕生した。アイスキャンディーの行商から始まった同社の歴史は、年間300種超のお菓子を作る専門店へと成長を遂げた。中でも68年に全国菓子大博覧会に出品した、白樺のたきぎを模したバウムクーヘン「三方六」が高い評価を受けたことを機に人気が高まり、第27回世界菓子博覧会モンドセレクションでは最高金賞を受賞したことで全国的にもその名を知られた。2005年には第1回北海道エクセレントカンパニーの優秀賞を受賞している。直営店は道内に42店舗を構え、道内有数の菓子専門店として発展している。

十勝の社長に聞くTop Interview
十勝の社長に聞く

Vol.1 お菓子通じて家族団らん

Vol.1 お菓子通じて家族団…


お菓子へのこだわり―
お菓子を中心にした親子団らんの場をつくりたいと考えている。お菓子は人を笑顔にして幸せにする不思議な力を持っている。楽しさ、夢、安らぎ、団らん、豊かな時間を過ごすことができる。また、お菓子を通じて地元の文化、歴史、農産物を世界に発信できる。お菓子を通じて家庭での団らんの場を提供するためには金銭的な負担も考慮する必要がある。毎週のようにケーキを買うことは経済的に負担になるため、生産性を上げて出来る限り価格を抑えて提供することで社会的な使命を達成できると考えた。

CO2ゼロの『環境に優しいお菓子』
お菓子の未来―

経営者にとって一番重要なことは先見力だと思う。常に5年後、10年後を見越して策を講じる。これまでにスイートピアガーデンをHACCP(ハサップ、国際的に認められた食品安全衛生管理システム)認定工場として建設し、海外進出についても現地でテストマーケティングを実施している。さらに5年後、10年後を見据えて太陽光発電システムも導入した。これは最終的に製造過程でのCO2(二酸化炭素)排出がゼロに近い『環境にやさしいお菓子』が求められる時代になると予測しているからだ。

Vol.2 スクラップ&ビルドでブランド価値維持

Vol.2 スクラップ&ビルド…


会社経営の方向性―
顧客の趣向は同じではなく多様化している。顧客の趣向を考えながら新しい商品を作らなければならないし、顧客も新しい商品を望んでいる。5年間、同じ商品を提供し続ければマンネリ化してしまう。常に新しい商品を提供し、商品構成は、ここ10年間で開発した商品が上位を占めるようにしなければならない。変化した社会においては企業側も変化し対応しなければ生き残ることはできない。高速道路の延伸に合わせて北海道内に店舗を増やす方針だが、店舗数は現状から増やすつもりはない。1つ出店したら、既存店舗を1つ閉めることでブランドの価値をしっかりと保ちたい。

給付型の奨学金制度創設
地域活性化への取り組み―

私が実行委員長を務める『菓子王国十勝お菓子の家スタンプラリー』では、十勝にある菓子店のうち10店舗でそれぞれ買い物をしてスタンプを集めれば、お菓子の家を組み立てるイベントに参加できる。スタンプラリーを通じて十勝にはたくさんの菓子店があること、特色のあるお菓子があることを知ってもらうことで大手の菓子店だけでなく、中小の菓子店も一緒に成長できる。北海道経済はTPPの問題もあり将来的に厳しい状況に置かれると見ているが、その中で重要視されるのは人材。われわれは北海道の企業であり、北海道が成長しなければわれわれも成長はできない。そうした考えから今年4月に給付型の奨学金制度を創設した。少しでも役に立てればと年間30~35人の範囲で奨学金制度を始めた。

Vol.3 会社は社員と共に成長

Vol.3 会社は社員と共に成…


人材育成と企業のあるべき姿―
明るいこと、素直なこと、笑顔が出せること、最終的には性格であり人格が大事だと思っている。そうした素質のある人材を採用すると同時に、やる気にさせる必要がある。社員は社長を見ている。「社長はどんなことがあっても社員を守る」という気持ちがなければならないし、打つ手を絶対に成功させなければならない。社長の打つ手がすべて成功すれば、社員は社長について行けば幸せになれると感じ、それはやる気につながる。社員が成長せずに会社だけが先走っても良い結果にはつながらない。会社は社員と共に成長しなければならないものだ。


目指すは『二百年企業』
会社の将来像―

目指すは『百年企業』であり、『二百年企業』にすること。そのために一番大切なのは経営理念がしっかりしていること。経営理念の基本は地域の人たちを幸せにすることであり、決して私利私欲に走らず高い正義に満ちた経営者の生き方でなければならない。そうした経営理念を基にした会社の存在意義をしっかりと社員に理解してもらう。社会的な使命や会社の役割を社員に伝えることは『百年企業』、『二百年企業』を目指す上で重要なことだと思っている。

田村 昇(たむら・のぼる)

田村 昇(たむら・のぼる)1948年4月29日、帯広市生まれ。株式会社柳月代表取締役社長。早稲田大学商学部卒。71年4月に前身の有限会社柳月に入社。77年10月に同社専務取締役。95年6月から現職。2006年に株式会社柳月ホールディングス代表取締役。08年6月に帯広商工会議所理事。12年10月に北海道十勝みやげ名店会協同組合理事長。13年4月に北海道菓子協会理事。15年1月に一般財団法人柳月財団理事長。

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企業情報Information
企業情報

法人名 株式会社柳月
リュウゲツ
創業 1947年(昭和22年)3月
代表者 代表取締役社長 田村 昇
業種 和・洋生菓子の製造と直営店舗(42店舗)による販売
資本金 2000万円
従業員数 682人
所在地 〒080-0342
音更町下音更北9西18-2
TEL 0155-32-3333
FAX 0155-32-5678
WEB
年商 2014年3月期 67億7000万円
2013年3月期 65億0000万円
2012年3月期 62億0000万円
2011年3月期 64億0000万円
2010年3月期 65億0000万円
代表取締役 田村 昇
常務取締役 田村 光庸
取締役 田村 英祐
取締役 田村 禮子
取締役 田村 京子

主な役職者名

株式会社柳月ホールディングス
河東郡音更町下音更北9西18-2

支社・支店関連会社等

沿 革
1947年 田村英也(田村昇代表取締役社長の父)がアイスクリーム製造販売業として創業(帯広)
1953年 有限会社柳月創立
1981年 柳月製菓株式会社へ組織変更
1995年 株式会社柳月設立
2001年 柳月スイートピア・ガーデン完成(音更)
2006年 株式会社柳月ホールディングス設立
2007年 柳月製菓株式会社と株式会社柳月ホールディングス合併
2008年 柳月スイートピア・ガーデン工場が北海道HACCPに認証
2015年 一般財団法人柳月財団設立

ユキピリ花

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六角形をした一口サイズのショコラクッキー。表面には雪の結晶の模様が施してあり、口溶けは「粉雪」を思わせるような仕上がりになっている。

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