勝毎ビジネス -KACHIMAI BUSINESS-

北海道十勝の企業情報サイト「勝毎ビジネス」

勝毎ビジネスは地元経済の専門サイトとして、ローカルな企業情報を提供します。十勝には、商工業にかかわる1万6000余の事業所があります。その中には全国、世界へ飛躍する企業も存在し、基幹産業である農業の発展とともに注目されています。人口減少という地域課題を抱えているものの、豊かな自然に恵まれた大地を背景に、さらなる発展の可能性を秘めた十勝。U・I・Jターンを誘発し、地域がより豊かになることを目指し、積極的に情報を発信します。

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菱中産業株式会社

 富山県から北海道に移住した故中谷清次郎が1913年、帯広市西2南2で創業した製靴・馬具製造販売業の「中谷商店」が前身。創業100年以上の歴史を持つ。十勝の農業・酪農の発展とともに培ったノウハウや、商品の企画・製造・販売に至る自社一貫体制を強みに、道内テントシート業界のトップメーカーとして歩みを重ねてきた。
 89年には本社・工場を現在地(西24北1)に新築移転し、西帯広高周波工場を統合。工場・倉庫を集約した。近年は太陽光発電システムの設計・施工にも本格参入し、東京や札幌、中標津に営業拠点を新設。地域に寄り添いながら、活躍のフィールドを今後も拡大していく。

十勝の社長に聞くTop Interview
十勝の社長に聞く

Vol.1 主力事業について

Vol.1 主力事業について



 大きく分けると、十勝や釧路、根室の道東を中心に、農協や農業施設の建設会社、商社を通じて、農家・酪農家に資材や建築付帯工事のサービスを提供する事業が50パーセント。残りは太陽光発電関連だ。帯広を中心とした道内、東京を拠点とした東日本中心に、住宅以外の産業用太陽光の資材・機材の輸入や設計、施工、販売をワンストップで行っている。

太陽光発電事業に取り組むきっかけ
 参入当時、海外から入る家畜の飼料や原油価格が高騰し、経営環境が厳しかった。十勝や釧路・根室は酪農家が土地を持ち、我々も何か手伝えないかと考えた。また2011年には東日本大震災による福島原発事故が起き、クリーンエネルギーに関わりたいと思った。

太陽光発電事業の戦略
 電力の買い取り価格が40円から24円と、約40パーセント下がっている。ただ24円も、今申し込んだ人は20年間固定買い取りが続く。つまり40円のときから40パーセントの設備コストを下げれば状態は変わらない。パネルを含めて海外調達をしている。スケールメリットを活かした仕入れもしていて、投資回収とういう面で変わっていない。また電気自動車が注目を浴びるなど、電力需要が減ることは少ないと考えている。
 十勝は、酪農家から出る牛のふん尿を活用したバイオマス発電の取り組みが活発になりつつある。バイオマスを含めた再生エネルギーの可能性を考えると、土地や全国トップクラスの日射量がある十勝は、そこを活用しない手はない。また太陽光と蓄電池をセットにし、酪農家の電気消費を今後どう抑制するかも取り組んでいる。

Vol.2 農業資材事業の技術力と強み

Vol.2 農業資材事業の技術…



 靴やかばん製造業として、祖父・故中谷清次郎が創業した。創業2年目、農夫から農耕馬で使う馬具の製作依頼があったのをきっかけに、馬具は昭和30年代まで主力事業だった。
 当社の販売アイテムは約1000種類あるが、今も技術の継承がベースにある。顧客と相談し、自社加工場で一品一品手作りしている。
 一方、海外取引の中で、海外の企業と打ち合わせしながら企画デザイン、品質を決めて安価に作るものも。国内海外含め、OEMで生産委託している商品もある。

今後の事業展開
 農業とエネルギーの2つは、今後も永遠のテーマだ。十勝は恵まれ、資源がたくさんある。このベースを大切にし、それに関係するものを伸ばしていきたい。

Vol.3 先代から受け継いだもの

Vol.3 先代から受け継いだ…



 先代の故中谷和弘から「人と違うことをしなさいと」言われ、大切なことだと思っている。日本は大量生産品が多い。数が少なくとも工夫をして企画製品にしたり、カタログに載せている。

「盛和塾」から学んだ経営哲学
 経営者らの勉強会「盛和塾」に入るきっかけは、日々の決定決断の場面で、損得の判断基準しか持っていないことに気が付いたからだ。
 塾では、人として、また経営者としての考え方を学んだ。従業員の幸せを守るため、利己的な考えを少しでも抑えて心を磨かないといけない。そうしないと従業員はついてこない。
 盛和塾で学んだ哲学を参考に、「菱中の心得」という社内冊子を作成した。企業理念や社是、ミッション、哲学(フィロソフィー)を掲載し、毎日唱和している。パートなども含めた全従業員と一緒に読んで、感想や行動について学び合っている。

人材確保の取り組み
 人材確保は難しくなってきているが、我々の考えと共感できる人かを重視し、慎重に採用活動をしている。また、Iターンを採用できるのは十勝の魅力だ。給与も大切だが、十勝で働きたいと思っている人にどれほど発信できるかが重要だ。

中谷 全宏(なかや・まさひろ)

中谷 全宏(なかや・まさひろ)1967年4月29日生まれ。菱中産業株式会社代表取締役社長。帯広啓西小学校、帯広西陵中学校、帯広三条高校、専修大学商学部卒。第一実業株式会社を経て1997年、菱中産業株式会社に入社。2004年11月から現職。北海道テントシート工業組合副理事長。日本テントシート工業組合連合会青年部会相談役。

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企業情報Information
企業情報

法人名 菱中産業株式会社
ヒシナカサンギョウ
創業 1913年(大正2年)
業種 シート・ビニール・ネット製品の加工と販売、酪農資材、農業・産業資材の製造と販売、車両用幌や内装の加工と販売、畜舎・倉庫・工場用カーテン・ネットの製造や施工、農業用パイプハウスの販売と施工、ロープの加工と販売、金物や雑貨の販売、ウェブサイトによる情報配信や物品販売、太陽光発電システム・LED証明などの企画・施工・販売
資本金 1000万円
従業員数 47人
所在地 〒080-2464
帯広市西24条北1丁目3番28号
TEL 0155-37-2217
FAX 0155-37-3545
WEB
年商 2016年2月期 19億9339万円
2015年2月期 23億3723万円
2014年2月期 14億7962万円
2013年2月期 6億4970万円
2012年2月期 6億1765万円
代表取締役社長 中谷 全宏
取締役 伊藤 美樹
執行役員 佐藤 浩一
執行役員 莖澤 庸一

主な役職者名

札幌営業所
札幌市厚別区厚別東2条5丁目16番8号
中標津営業所
標津郡中標津町東27条北1丁目1番5
東京支店
東京都中央区日本橋浜町1丁目1番1号

支社・支店関連会社等

沿 革
1913年 帯広市西2南2で製靴馬具製造業として創業
1950年 帯広皮革工業に法人化
1970年 菱中産業に社名変更
1973年 帯広ビニール加工所を吸収合併し、新型高周波ウェルダーを設置
1975年 ゴムベルト工場稼働(西23北1)
1989年 本社・工場(西24北1)を新築移転
2005年 本社工場を増床、倉庫増築
2012年 札幌営業所、中標津営業所、東京支店開設
2012年 太陽光発電システムの輸入・設計・施工・販売に参入
2017年 釧路管内にメガソーラー(1.5MW)を建設予定

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