勝毎ビジネス -KACHIMAI BUSINESS-

北海道十勝の企業情報サイト「勝毎ビジネス」

勝毎ビジネスは地元経済の専門サイトとして、ローカルな企業情報を提供します。十勝には、商工業にかかわる1万6000余の事業所があります。その中には全国、世界へ飛躍する企業も存在し、基幹産業である農業の発展とともに注目されています。人口減少という地域課題を抱えているものの、豊かな自然に恵まれた大地を背景に、さらなる発展の可能性を秘めた十勝。U・I・Jターンを誘発し、地域がより豊かになることを目指し、積極的に情報を発信します。

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(株)ホーム創建

十勝の社長に聞くTop Interview
十勝の社長に聞く

Vol1. 信頼される存在に

Vol1. 信頼される存在に



― 手掛ける住宅の特徴、自慢の点は

 家を建てた後も、お客さんと、ずっとお付き合いしていく会社をつくりたい。そのためにはお客さまに「良かった」と言ってもらう建物でなければならない、というのが前提にある。具体的には十勝は厳寒の地なので省エネルギーで、地震に強く、コストパフォーマンスが高い住宅を目指している。
 今年度は昨年末段階で50棟、年度内には66棟となる計画。前年は59棟で、年5棟くらいずつ増えている。

― 伸びている要因は

 建て主アンケートで、当社を選んだ理由で一番多いのは「悪いうわさを聞かない」。アフター(ケア)を迅速にやれていることが大きい。たとえ多少のクレームがあっても処理してくれるので安心感を与えていると思っている。
 クレームは早い時期から自社のホームページ(http://www.homesouken.co.jp/index.html)で公開してきた。お客さんの声を積極的にオープンにしていることも信頼につながっていると思う。自分たちが反省しなければならないといった面もある。知っていただくことはとても大事なこと。正直に言える会社でいたい。

― 大工などは外注が多い中、自社(グループ、匠創建)で担っている

 1日中、現場にいるのは大工さんであり、お客さんに信頼される存在でなければならない、現場代理人は複数の現場を持つので、1カ所にいる時間が限られる。住宅という1500万円以上のものを扱っており、きちんと「心を入れた」建物を造るためには、よその会社の人では難しい。自分たちと同水準の待遇で雇用し、育てていこうと考えた。大工・棟梁(とうりょう)の採用は創業から4年目で、その後、匠創建をつくった。

― オーナー家族を集めての焼き肉会の定期開催など興味深い。こうした取り組みへの思いは

 20、30年で壊す家は造っていない。子どもさんが大人になっても住んでもらえる住宅を造っているつもり。そうなると、ライフスタイルや価値観も当然変わるので、リフォームや修繕も必要になる。
 最初にも話したが、建てた後も長くお付き合いしたいと思っており、そのため、やっていることがいくつかある。会社の取り組みなどを報告する会報(はっぴーとーく)を月1回発行し、オーナーさんらに配布している。何となく会っている気になってもらえる。
 また、全オーナーさん対象に、北愛国広場で開催している「ふれあい焼き肉会」を始めたのも同じ理由。創業当初は僕自身、オーナーさんを年に1、2度回れていたが、年々戸数が増え、回れなくなってきた。
 「それならば来てもらおう」がスタート。昨年で12回目を迎え、対象者は約620人となった。建物の状況を聞いたり、子供の成長など家族の近況を聞く貴重な機会になっている。

Vol2. 戦略とターニングポイント

Vol2. 戦略とターニングポ…



― 現在は十勝中心に営業展開だが、今後の戦略は

 十勝がとても好きなので、十勝のお客さんが喜んでもらえる会社でいたい。自分の代では十勝以外への進出は考えていない。
 ただ、少子高齢化の中、住宅着工数は今後、大きな増加が見込めない。住宅以外の分野の建築物に対する技術を身に付けていかなければならないという考えはある。例えば、農業関連施設は比較的取り組みやすく、市場性もある。アパートや店舗建設、賃貸管理や住宅地の積極開発といった不動産関連など、事業領域を広げていくことも考えたい。リフォーム事業は1億5000万円から2億円の受注がある。今後はもっと増えていくと思う。

― 建材会社から住宅メーカーに転身した

 「今の木造住宅はすぐに腐る。施工方法が間違っている。特に断熱材を正しく入れて『通気層』を作らないと大変なことになる」―。今から35年ほど前、建材会社時代に聞いた、この室蘭工業大の鎌田紀彦助教授(当時、後の『新木造住宅技術研究協議会(新住協)』代表理事)の講演会の内容に、自分も断熱材を売っていたのですごく衝撃を受けた。自分の将来のターニングポイントになった。
 当時、私は26、27歳。その後、鎌田氏のおっかけみたいなことをやって、十勝で工務店対象の説明会を開いたりしたが、面倒なことなので、誰も何も(対応)してくれない。そんな中、ホクセイハウスの当時の社長が興味を持ってくれて、『やってもいい』と言ってくれた。それなら自分も中に入って手伝わせてくださいと入社した。

Vol3. 社長として

Vol3. 社長として



― 創業にあたって経営理念などは。

 独立した際、なぜ(創業するの)かを自分自身に問い掛けた。その際、浮かんだのが、今のうちの理念である「建築創造は幸福創造也」だった。建築は器を造っているにすぎないが、その器を通じ、お客さんは幸せになることができると思う。その幸せな姿を見ることで、自分たちも幸せになることができる。

― 人材確保の対策は。

 大工、職人は毎年新卒の採用を続けてきた。(技術者を養成してもらえる)帯広高等技術専門学院があり、そこの存在が大きい。もう14、15年になる。辞める子も少ないので、学校側も評価してくれている。
 また、社内では採用委員会を組織し、委員長は入社5、6年目の社員が務め、企画を作っている。昨年は各大学に私自らが行くよう言われ、あいさつに行ってきた。事務職の新卒はここ5、6年採用できている。

― 座右の銘、尊敬する人は。

 「正しさよりも明るさを」。変な言葉かもしれないが、私は性格が一本気で固いところがあり、正しいと思うと、人を攻めてしまうこともあった。自分の戒めにもしている。
 尊敬する人は2人いる。稲盛和夫氏(京セラ創業者)と玉舞徳太郎氏(日本創造教育研究所グループ代表)。中でも稲盛氏は、自分に対してはストイック。宗教家でもあり、教育者でもあり、心理学者でもあり、経済者でもある。稲盛氏の経営学などを学ぶ「盛和塾」の帯広の世話人もしている。

― 息抜きや趣味は。

 水泳や水中歩行、電気風呂。プールは最低、週1回は行きたいと思っている。最近、ようやく行けるようになった。
 料理も得意。幼児期から母親が働いていたし、中学校3年から親元と離れていたから。大学時代には自炊した。特に煮物系や和食系。麺のだしは、妻もおいしいと言ってくれる。

阿部利典(あべ・としのり)

阿部利典(あべ・としのり)1956年釧路管内阿寒町(当時)雄別炭山生まれ。釧路北陽高、78年に札幌商科大商学部(現札幌学院大学)卒。松並建材店帯広出張所やホクセイハウス(帯広、当時)での勤務を経て、97年にホーム創建を創業。同社総務部長を務める智子夫人(63)との間に3女(いずれも成人)。孫は3人。

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企業情報Information
企業情報

法人名 (株)ホーム創建
ホームソウケン
創業 1997年(平成9年)2月27日
代表者 代表取締役 阿部利典
業種 木造建築工事業
資本金 1000万円
従業員数 24人
所在地 〒080-0015
帯広市西5条南31丁目1番地50
TEL 0155-26-1007
FAX 0155-26-1008
WEB
MAIL shiawaseni@homesouken.co.jp
年商 2016年4月期 15億1573万円
2015年4月期 13億2160万円
2014年4月期 11億1280万円
2013年4月期 11億3789万円
2012年4月期 9億5000万円
2011年4月期 8億0046万円
2010年4月期 6億7457万円
2009年4月期 5億5261万円
代表取締役 阿部 利典

主な役職者名

(有)匠創建
〒080-0015 帯広市西5条南31丁目1番地50 TEL / 0155-26-1007 FAX / 0155-26-1008

支社・支店関連会社等

沿 革
1997年 住宅メーカーに勤務していた阿部社長が独立・創業
2002年 自社のプレカット工場完成
2003年 大工工事などの有限会社匠創建設立
2006年 OB焼肉会を開始
2012年 現在地に事務所を移転、ショールームを開設
2012年 エコタウンを造成
2015年 ハマナ住設をM&Aで子会社に
2016年 経産省ZEHビルダー登録

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