勝毎ビジネス -KACHIMAI BUSINESS-

北海道十勝の企業情報サイト「勝毎ビジネス」

勝毎ビジネスは地元経済の専門サイトとして、ローカルな企業情報を提供します。十勝には、商工業にかかわる1万6000余の事業所があります。その中には全国、世界へ飛躍する企業も存在し、基幹産業である農業の発展とともに注目されています。人口減少という地域課題を抱えているものの、豊かな自然に恵まれた大地を背景に、さらなる発展の可能性を秘めた十勝。U・I・Jターンを誘発し、地域がより豊かになることを目指し、積極的に情報を発信します。

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株式会社丸勝

 1953年、先代の故梶原昇氏が帯広市東1南16で豆類仲立業として創業した。60年に西3南19にて豆類問屋を開始、73年に現在地、西25南1の帯広工業団地内に移転した。移転を機に事業は拡大し、約5万平方メートルの本社敷地には、十勝や道内の豆類、飼料や肥料や食品製造なども扱う工場群を有する。道内最大の豆類産地問屋として全国に幅広い販路を持つ。
 近年は十勝の豆類や農産物を活用した「十勝純粋酢」など、食品製造販売にも力を入れている。観光事業では、2009年に事業を開始した「十勝ヒルズ」(幕別町)の整備が完了し、16年7月にグランドオープンした。今後も十勝農業の伴走者として発展し続ける。

十勝の社長に聞くTop Interview
十勝の社長に聞く

Vol.1 豆相場の動向

Vol.1 豆相場の動向



 昨年までは豊作が続いていた。大豆を除く豆はほぼ1年分の在庫があり、供給的には不安材料なくスタートしている。ただ、小豆を中心に価格が安くなっている。生産者の作付け意欲も小豆に関しては落ちていて、今年は大豆に置き換わっている。
 6月から天候不順が続き、豊作が難しいところに続けて台風が来た。目に見える形で被害が出たので平年作も厳しい。価格は6月くらいから少しずつ上がっていたが、ここにきて急激に上昇している。

豆の消費動向
 近年は若干消費が減っている。少子高齢化や人口減の問題、食べ物も多様化していて苦戦している。反面、大豆は国産の消費が伸びている。甘くして食べる豆の消費が落ちている。

十勝農業の将来性
 日本の食糧供給基地として、しっかりと役割を果たしている。十勝の(農畜産物の)食料自給率は1200%強で、今後もその役割を担うと思っている。ただ、TPP問題があり、十勝への影響を心配している。

Vol.2 企業使命と事業戦略

Vol.2 企業使命と事業戦略



 在庫をしっかり保ち、顧客に原料を供給する使命がある。一方で豆の消費が落ちる中、新しい食べ方を提案しなくてはいけない。
小豆や豆を使った食酢や、製品の開発を進めてきた。今の主婦は忙しく、豆は健康によいことは分かっているが、家庭で煮るとなると扱いにくいようだ。小豆の酢から始め、2016年に開発した煮豆が入ったドレッシング「食べる豆ジュレドレ」が今好評だ。これまで豆になじみのなかった人にも食べてもらえそうだ。

牛用飼料販売の始まり
 1981年、道内に台風が二つ上陸した。小麦がほぼ全滅して規格外になり、処分が必要な小麦を引き受け、牛の餌にしたことが飼料販売の始まりだった。豆屋なので大豆のくずもあったので餌用にした。

企業理念について
 豊作の年ばかりではない。今年のように台風や冷害もある。このようなときに産地問屋として企業力を発揮したい。社是に「私達はお客様に感謝し、お客様を一生大切にします」とある。顧客と長い付き合いをしていきたい。

企業の在り方
 ファミリー企業を目指している。社員は家族同然。言い方を変えると、群れて同じ目標に立ち向かい、達成するために助け合うことができる。動物で言うと、「猿山」のような在り方が好きだ。

Vol.3 十勝ヒルズのグランドオープンと今後の展望

Vol.3 十勝ヒルズのグラン…



 食と農のガーデンを目指している。今後も十勝農業をバックグラウンドに、食という形で十勝の新鮮な食材を提供し、新たな提案をしていきたい。

十勝観光の可能性
 十勝は「通過型観光」と言われてきた。しかし近年高速道路が札幌から全通した。飛行機のダブルトラッキング化(2社運航)の追い風や、ガーデン街道で旭川と結ばれるなど、十勝の観光客数は年々伸びている。   
 全国や道内ではインバウンド(訪日外国人旅行者)に力を入れている。しかし十勝は残念ながら、十勝川温泉やサホロが中心。道内全体から見ると数パーセントしか入ってきていない。十勝にはよい素材がたくさんあり、インバウンドの受け入れができると十勝観光が伸びる可能性は大きい。
 今(十勝で)取り組んでいるのが、外国人旅行客を対象に観光庁が認定した広域観光周遊ルートの一つ「プライムロードひがし北・海・道」だ。十勝を含めて東北海道全体の動きができつつある。また、千歳空港がパンク状態になっている。帯広や釧路、旭川の空港が引き受けなければインバウンドは伸びない。そういう意味で、(旅客ターミナルビルを増築する)新たなとかち帯広空港に期待する。

梶原雅仁(かじわら・まさひと)

梶原雅仁(かじわら・まさひと)1956年、帯広生まれ。株式会社丸勝代表取締役社長。帯広三条高校、高千穂商科大学商学部卒。東海澱粉(静岡県)を経て、82年に丸勝に入社。87年から現職。豆の国十勝協同組合理事長、北海道穀物商協同組合連合会理事長、全国穀物商協同組合連合会理事長、(公財)日本豆類協会評議委員、(一社)全国豆類振興会理事、(公財)北海道豆類価格安定基金協会理事、北海道豆類振興会理事、十勝観光連盟会長、(一社)帯広観光コンベンション協会会長、(公社)北海道観光振興機構理事、(公財)とかち財団評議委員などを務める。

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企業情報Information
企業情報

法人名 株式会社丸勝
マルカツ
創業 1953年(昭和28年)
代表者 代表取締役社長 梶原 雅仁
業種 豆類の仕入れ販売。醸造用小麦、農作物全般の販売。飼料、肥料、食品の製造・販売。生産資材の輸入販売。観光施設運営。
資本金 5100万円
従業員数 150人
所在地 〒080-2475
帯広市西25条南1丁目1
TEL 0155-37-4211
FAX 0155-37-6135
WEB
MAIL e-mame@marukatsu.info
年商 2016年3月期 63億0900万円
2015年3月期 57億0300万円
2014年3月期 62億0700万円
2013年3月期 61億7800万円
2012年3月期 63億4800万円
代表取締役社長 梶原 雅仁
専務取締役 梶原 一生
常務執行役員 加納 誠屋
執行役員豆類本部長 伊藤 信昭

主な役職者名

株式会社梶原倉庫
有限会社日昇
ミノルコーポレーション

支社・支店関連会社等

沿 革
1953年 先代梶原昇が個人営業開始
1954年 丸勝商会設立
1960年 市内西3南19に移転
1963年 株式会社丸勝に商号変更
1965年 有機肥料の取り扱い営業を始める
1973年 現在地に移転
1981年 飼料製造開始
1988年 飼料新工場完成
1989年 農林省からトウモロコシ関税割当許可
1997年 豆類関税割当新規参入
1998年 農水省指定外国産大麦加工工場
2001年 芽室飼料倉庫建設
2006年 農水省指定外輸入小麦加工工場
2007年 十勝純粋酢発売開始
2008年 日新の丘事業を合併吸収
2009年 十勝ヒルズ事業開始

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