2016年建設業売上高ランキング トップ30
帝国データバンク帯広支店(吉原弘基支店長)は、2016年(15年7月期~16年6月期)の十勝管内建設業売上高ランキングを公表した。トップは宮坂建設工業(帯広)、2位が萩原建設工業(同)で、2社は集計を開始した05年以降、いずれも同じ順位を堅持する。3位に川田工業(同)が入り、2年ぶりに順位を戻した。上位100社の売上高合計は、公共事業の減少などで前年比0・5%減の1504億4800万円と5年ぶりに前年実績を下回ったが、05年以降2番目に高い数字だった。
(2面にランキング表)
同支店によると、川田工業は札幌圏でのマンション建築工事など幅広い分野で受注、4位の市川組(同)は農業関連施設の受注が堅調で、いずれも前期比で大幅増収となった。藤原工業(幕別)も幕別町庁舎など大型工事の受注で売上高を伸ばし、前年から大きく順位を上げた。
売上高で増収したのは前年より7社多い49社、減収は同8社多い50社。増収率「20%以上」は19社(前年25社)、「10%以上20%未満」は12社(同15社)と、2桁の増収率が約6割を占めた。
一方、減収率「20%以上」は22社(同14社)と大幅に増え、「10%以上20%未満」13社(同14社)と合わせ2桁の減収率が7割に上った。
業種別では「総合工事」(土木工事・木造建築工事)が72社で、前年比0・7%増の1239億8700万円となった。
「設備工事」(一般管工事・電気工事など)が10社で同11・3%減の109億6400万円。「職別工事」(鉄骨工事など)は18社で同1・7%減の154億9700万円。
吉原支店長は「アベノミクスによる公共工事増で12年以降、増勢基調だったが、今回は公共工事の減少が響いた形。今後は台風被害による復旧工事も見込め、躍進する企業が増加することが予想される」と話している。
(佐藤いづみ)