勝毎ビジネス -KACHIMAI BUSINESS-

北海道十勝の企業情報サイト「勝毎ビジネス」

勝毎ビジネスは地元経済の専門サイトとして、ローカルな企業情報を提供します。十勝には、商工業にかかわる1万6000余の事業所があります。その中には全国、世界へ飛躍する企業も存在し、基幹産業である農業の発展とともに注目されています。人口減少という地域課題を抱えているものの、豊かな自然に恵まれた大地を背景に、さらなる発展の可能性を秘めた十勝。U・I・Jターンを誘発し、地域がより豊かになることを目指し、積極的に情報を発信します。

  1. 勝毎ビジネス
  2. 経済指標
  3. 経済判断据え置き 「緩やかに回復」  帯広財務事務所6月発表

経済判断据え置き 「緩やかに回復」  帯広財務事務所6月発表

経済判断据え置き 「緩やかに回復」  帯広財務事務所6月発表

帯広財務事務所(原井英一所長)は、とかち経済情報を発表し、1~3月期の十勝管内経済の総括判断を「一部に弱さがみられるものの、緩やかに回復しつつある」とし、3期連続で判断を据え置いた。

 項目別では雇用情勢、企業倒産を上方修正した。下方修正した項目はなかった。総括判断の据え置きについて、原井所長は「求人数増は非正規雇用増が主な要因で、数字ほど雇用環境が改善されたとは言いがたい。倒産件数も計数のズレとみている」と話している。

 公共工事の前払保証請負金額の1~3月期は前年同期比で31・7%増の70億700万円。ただ、2015年度トータルでは同28・7%減の512億4700万円と、過去10年で最低金額に落ち込んでいる。16年度も15年度並みの見通しで、厳しい状況が続いている。

 住宅建設は同1・9%減の212戸だった。持ち家は同37・9%増と堅調だったが、貸家は同48・7%減と半減した。相続税対策での貸家建設が一服し、市内では貸家が飽和状態になっているとみられる。

 個人消費は主要小売店売り上げが同1・7%増で、飲食料品が同2・2%増だった。乗用車新車登録台数は同7・1%減で、軽自動車税増税の影響で軽自動車が同18・5%減と落ち込んだ。

 有効求人倍率は同0・14ポイント増の1倍。新規求職者数が同8・2%減となった一方、新規求人数が同10・6%増と増加した。求人数は業種別では卸売、小売り、医療・福祉の分野で伸びている。先行きについて、原井所長は「公共事業減少というマイナス面はあるが、個人消費や持ち家建設に底堅さを感じる」としている。(長田純一)

経済指標Graph
経済指標一覧

カテゴリ

KACHIMAI BUSINESS勝毎ビジネス